どんなジャンルにも先駆者が存在します。
先頭を走るということは、誰かをまねることも参考にすることも
できないままに、ただひたすら、前を見て自分が信じる道を進むということ。
そこにどれだけのエネルギーが必要なのか、想像もつきません。

麻雀の世界でいうと、女流雀士の走りが二階堂姉妹かと思います。
麻雀にまったく興味ないころの自分ですら、その名前を
聞いたことがあるほど、知名度という意味では群を抜いています。
 
キャプチャ
 
いまだにどちらが姉で妹か、亜樹さんで瑠美さんかわからないという
人は勉強不足です。ちなみに、自分は見分け方を今日気づきました。 

そんなお二人の本が出たということで、さっそく購入。思い立ったら
即行動がモットーの自分。こんなことだからお金が貯まらない。

読んでみると、これは麻雀の教本ではなく、予想外にも
人生の教本といえるものでした。
日々を生きる中で、誰もが悩むであろう瞬間を
まず麻雀のシーンでたとえて、さらにそこへ
自論を主張し展開する。一連の流れがとても
スムーズで、読みやすい一冊となっています。

特に瑠美さんは、驚くほどに現実的で自らの位置を
的確にとらえています。それでいて、麻雀に対する
ゆるぎない情熱をこれでもかと主張する。
あいまいな表現ですが、こういう人を「勝負師」と
呼ぶのかなと思いました。

http://biz-journal.jp/gj/2016/06/post_574.html 
著書発売記念のインタビューが掲載されています。
本とインタビュー、両方読むことで、より一層
お二人の気持ちが伝わってくることでしょう。

蛇足ですが、どうしても引用したい箇所があるので
以下に記します。亜樹さんの記述です。

「アイドルとか、タレントになりたい。そんな願望はなかったけど、
声優という職業には魅力を感じていた。」

某ゲームは、意外なところで亜樹さんの
ささやかな夢を叶えていたようです。